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境町への移住のメリット・デメリット|子育て支援・東京アクセス・支援金を地元ライターが整理

茨城県境町への移住をイメージした、緑の広がる郊外の町並み(イメージ画像)

「子育て支援が手厚いらしい」「家がもらえるって本当?」——茨城県境町の名前を、移住の文脈で見かけた方は多いと思います。私(みなみ)も境町で子育てをしていて、まわりに移住してきたご家族がどんどん増えているのを実感しています。

ただ、移住は良いところだけで決められるものではありません。この記事では、地元で暮らす私の目線で、境町に移住するメリットと、正直に知っておいてほしいデメリットの両方を、公式情報をもとに整理しました。料金や制度は変わりやすいので、確認した日付を添えています。

確認日:2026年6月28日(最新情報は各公式サイトでご確認ください)

この記事でわかること
  • 境町に移住するおもなメリット(子育て・教育・東京アクセス・支援金)
  • 移住前に知っておきたいデメリットと注意点
  • どんな家族・ライフスタイルに向いている町か
新しい町での暮らしを始める家族のイメージ
Photo by HiveBoxx on Unsplash(イメージ画像)
目次

まず結論:境町移住は「子育て世帯」と相性が良い

先に私なりの結論をお伝えすると、境町は子育て世帯や、東京圏で働きながら住む場所を広げたい人と相性が良い町だと感じています。子育て・教育の支援が手厚く、移住・定住向けの奨励金も複数そろっています。境町は「子育て支援日本一を目指す」と公式に掲げていて、実際に移住者が増えています(公式サイトによると、令和6年度は人口が+67人、転入と転出の差を示す社会増は+272人)。

一方で、鉄道の駅がなく日常の移動は車が中心になりやすいこと、支援金には細かい要件や受付枠があることなど、事前に知っておきたい点もあります。メリットとデメリットを順番に見ていきましょう。

境町に移住するメリット

分野 主な内容 こんな人にうれしい
子育て・医療 0歳〜20歳(学生)まで医療費助成、保育料・給食費の負担軽減 小さな子どもがいる家庭
教育 小中学校で先進的な英語教育を無料提供、英検受験料無料など 教育環境を重視する家庭
東京アクセス 高速バスで東京駅まで最短90分、王子駅まで最短55分 東京圏に通勤・通学する人
移住・定住支援 移住促進・定住・子育て世帯向けの奨励金や家賃助成が複数 住宅取得・転入を予定する世帯

1. 子育て・教育の支援が手厚い

個人的にいちばん推したいのは、やっぱり子育てまわりです。境町は0歳から20歳(学生)までの医療費助成や、保育料・給食費の負担軽減など、子育て世帯向けの支援を幅広く用意しています。公式サイトの試算では、子ども3人を想定したモデルで、中学校卒業までの15年間にかかる保育料・給食費・医療費の合計が約77万円とされています(試算条件付き。家族構成や所得で金額は変わります)。

教育では、町内の小中学校で先進的な英語教育を無料で行っていて、英検の受験料補助や、希望者向けのホノルルへのホームステイなどの取り組みもあります。「英語に力を入れている町」として紹介されることが多いのも納得です。制度の詳しい中身は、年齢別にまとめた記事も読んでみてください。

公園で遊ぶ子どもたちのイメージ
Photo by Alexandr Podvalny on Unsplash(イメージ画像)

2. 東京へ意外と近い

「茨城のはじっこ」と言われることもありますが、都心へのアクセスは思っているより良いです。公式サイトによると、高速バスで東京駅まで最短90分、王子駅まで最短55分。毎日16便(往復8便)が運行していて、座って通勤・通学できるのがありがたいところです(通学定期券には半額補助あり)。

車なら圏央道の境古河ICを使って都心まで約70分、成田空港まで車で約70分または高速バスで約80分、羽田空港まで車で約90分が目安とされています。東京圏で働きながら、家は広く・暮らしはゆったり、という選び方ができるのは大きな魅力だと思います。

都心へ向かう高速バスのイメージ
Photo by Momo Kim on Unsplash(イメージ画像)

3. 移住・定住の支援金が複数ある

境町には、移住や住宅取得を後押しする奨励金・補助金が複数あります。代表的なものを、確認した内容(2026年6月28日時点)で整理します。条件や金額は年度で変わるため、申請前に必ず公式で最新情報を確認してください。

制度名 主な内容 主な対象・条件(要確認)
子育て世帯等定住促進奨励金 50万円を交付 中学生以下の子を養育する世帯または婚姻3年以内の新婚世帯が、住宅を新築・購入した場合
定住奨励金 家屋(居宅部分)の固定資産税相当額を3年間交付 I/Uターンで転入後2年以内に住宅を新築・購入した方
移住促進奨励金 町民税の30〜50%相当額を交付(転入後の年数で割合が変動) 境町へ初めて転入(Iターン)し町民税を納めている方
移住支援金(わくわく茨城) 世帯100万円+子ども1人につき100万円加算/単身60万円 東京23区在住・通勤からの移住など要件あり。住宅の新築・購入が必須で、転入1か月前までの事前相談が必要。予算枠に達し次第終了
民間賃貸住宅家賃助成金 月額15,000円を最大24か月 令和6年4月以降に転入した新婚・子育て世帯。夫婦とも40歳未満、世帯年間所得510万円以下、家賃5万円以上など。年度ごと先着10件

公式サイトには、家を新築して移住したモデル世帯(Bさんファミリー)の試算例もあり、初年度からの5年間で合計約100万円が交付されるケースが紹介されています(建築費や所得などの条件付きの試算です)。複数の奨励金を組み合わせられる場合があるので、自分の世帯がどれに当てはまるかを早めに相談しておくと安心です。

住宅取得と新しい暮らしのイメージ
Photo by Tierra Mallorca on Unsplash(イメージ画像)

4. 移住先として注目され、人口も増えている

町の取り組みは外部からも評価されています。宝島社の月刊誌「田舎暮らしの本」2026年2月号の「住みたい田舎ベストランキング」では、人口1万人以上の町ランキングで、総合・子育て世代・若者世代/単身者の各部門で全国第1位に選ばれた、と公式サイトで紹介されています。また、令和7年度のふるさとづくり大賞(総務大臣表彰)や、日本子育て支援大賞2022(自治体部門)の受賞も発表されています。

こうしたランキングや受賞は、あくまで主催団体の評価です。ただ、移住者が実際に増えている事実(前述の社会増+272人)とあわせて見ると、移住先として選ばれている町だとは言えると思います。

移住前に知っておきたいデメリット・注意点

ここからは、正直に伝えておきたい部分です。私は境町が好きですが、合う・合わないは人それぞれ。後悔のない移住のために、次の点はチェックしておいてほしいです。

1. 鉄道の駅がなく、車があると便利

境町には鉄道の駅がありません。移動は車、高速バス、町内の自動運転バスや路線バスが中心になります。高速バスや自動運転バスなど公共交通の整備は進んでいますが、日々の買い物や送り迎えを考えると、車が1台あると暮らしやすいのが正直なところです。「電車中心の生活がいい」という方は、生活動線をよくイメージしてから判断するのがおすすめです。

2. 高速バスは便利だが本数に限りがある

東京駅・王子駅への高速バスはとても便利ですが、運行は毎日16便(往復8便)。鉄道のように数分おきに来るわけではないので、通勤・通学で使うなら、自分の生活リズムに合う時間帯の便があるかを事前に確認しておきたいところです。最新の時刻や便数は変わることがあるので、運行情報をチェックしてください。

3. 支援金は「誰でももらえる」わけではない

「家がもらえる」「支援金がすごい」といった話題が先行しがちですが、実際の制度には細かい要件や受付枠があります。たとえば民間賃貸住宅家賃助成は年度ごとに先着10件、移住支援金は予算に達し次第終了で住宅の新築・購入が必須、しかも転入1か月前までの事前相談が必要です。条件・期限・予算枠を満たして初めて対象になるので、「もらえる前提」で資金計画を立てるのは避け、早めに地方創生課へ相談しておくのが安全です。

4. 「もらえる戸建住宅」は募集のタイミング次第

25年間住み続けると家と土地がもらえる町営の戸建住宅「アイレットハウス」は、テレビでも話題になった注目の取り組みです。ただ人気が高く、既存の棟は満室になっていることが多いので、「いつでも申し込める制度」ではありません。

いっぽうで、2026年10月2日時点では新しい棟の入居者募集が行われています。境町役場のプレスリリースによると、定住促進住宅「アイレットハウス アロハタウン」第5弾として24棟を募集中で、申込期限は2026年10月16日、家賃は所得要件・世帯要件にあてはまる場合で月額72,000円と案内されています(令和9年3月中旬完成予定・同年4月入居開始予定)。

条件や注意点、デメリットも含めて境町の「もらえる戸建住宅」ガイド2026に詳しくまとめたので、検討している方はそちらを先に読んでみてください。募集は時期によって開いたり閉じたりするので、「もらえる前提」で資金計画を立てるのは避けて、まずは地方創生課に相談するのが安全です。

5. 都市部と同じ利便性を求めると差を感じることも

大型商業施設や専門的な医療・サービスの選択肢は、都心と同じ密度を期待すると物足りなさを感じる場面もあるかもしれません。とはいえ、道の駅さかいをはじめ町内で楽しめる場所も増えていますし、車で近隣の市まで出れば選択肢は広がります。「ちょうどいい田舎」をどう感じるかは、暮らし方の好み次第だと思います。

「境町移住 後悔」「口コミ」で調べている方へ

この記事を読んでくださる方の検索キーワードを見ていると、「後悔」「口コミ」と一緒に調べている方がけっこういます。不安なまま決めるのはしんどいと思うので、正直に書きます。

制度の面で、いちばん具体的な「後悔」のもと

移住支援金(最大100万円+子ども1人につき100万円)には、境町公式に明記された次のルールがあります(2026年10月7日確認)。

  • 転入の1か月前までに地方創生課へ事前相談(書類提出)が必要。転入前の提出がないと、要件を満たしていても対象外になります
  • 令和8年4月1日以降に転入する方は、移住の理由を問わず「境町に住宅を新築・購入」が必須。賃貸では対象になりません
  • 申請日から3年未満に転出すると全額返還、3年以上5年以内なら半額返還。5年住む前提のお金です
  • 本申請は転入日から3か月以上1年以内。予算に達し次第、受付終了になります

「引っ越してから手続きすればいい」と思っていると間に合わないのが、いちばん多いつまずき方だと思います。条件の詳しい整理は境町の移住ガイドにまとめました。

暮らしの面で、人によって評価が分かれるところ

ランキングではなく、実際に住んでいて「ここは合う/合わないが出るな」と感じるのは次の3点です。鉄道の駅がないこと(車なしの生活は正直きびしい)、徒歩圏にすべてそろう都市型の便利さはないこと、そして夜は本当に静かなこと。静かさは私にとっては良さですが、にぎやかさが好きな人には物足りないかもしれません。

口コミを探すときの注意点として、制度や料金の数字は年度で変わるので、数年前の書き込みを根拠にしないことをおすすめします。当メディアでは、制度の数字は町や県の公式ページで確認して、確認日を書くようにしています。暮らしの感覚を知りたいときは、茨城県の移住体験レポートのように県が集めているものを見るのが比較的安全だと思います。

こんな家族に向いている/慎重に考えたい

  • 向いている:子育て・教育の支援を重視する家庭、東京圏に通勤しつつ広い家でゆったり暮らしたい人、車での移動に抵抗がない人。
  • 慎重に考えたい:鉄道中心の生活を変えたくない人、徒歩圏にすべてそろう都市型の暮らしを求める人、支援金を当てにして資金計画を組みたい人。

移住を検討するときに確認したいこと

  • 奨励金・支援金は年度で要件や金額が変わります。申請前に必ず公式サイトと地方創生課で最新情報を確認してください。
  • 移住支援金や家賃助成は受付枠・予算枠があります。検討中なら早めの事前相談がおすすめです。
  • 通勤・通学を考えるなら、高速バスの時刻と所要時間を実際の生活リズムで確認しておきましょう。
  • 住まい探しは、賃貸・新築・もらえる住宅で支援内容が変わります。住宅の取得時期と転入時期の順番にも注意してください。

まとめ

境町は、子育て・教育の支援が手厚く、東京圏へのアクセスも確保しながら、移住・定住向けの奨励金がそろった町です。人口も増えていて、移住先としての注目度も高まっています。一方で、鉄道がなく車があると便利なこと、支援金には要件や受付枠があることなど、事前に知っておきたい点もあります。良いところも気になるところも両方ふまえて、自分の家族に合うかどうかをじっくり考えてみてください。制度の詳しい中身は、関連記事もあわせて読んでもらえるとうれしいです。

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参考情報

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