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さかい河岸ブルワリーが世界最高評価98点|境町のクラフトビールがFinest Beer Selection 2026で「International Beer of the Year」受賞、9月9日に町長表敬訪問

クラフトビールのグラスが並ぶイメージ画像(さかい河岸ブルワリーの実際の商品写真ではありません)

境町に住んでいると、「道の駅さかい」はもう生活の一部みたいな場所です。買い物のついでに寄って、ジェラート食べて帰る。その敷地の片隅に、小さな醸造所があるのはずっと知っていました。さかい河岸ブルワリーです。

そのブルワリーのビールが、ドイツの国際品評会で100点満点中98点という、大会全体で最高タイの評価を受けて「International Beer of the Year」に選ばれました。しかも9月9日には、代表の方が境町長のところへ報告に行くそうです。

正直に書くと、私はまだこの受賞ビールを飲めていません。それでも「あの道の駅の中の醸造所が」と思うと、ちょっと自分ごとのように嬉しくて、公式に確認できた事実だけを整理してみました。

グラスに注がれた黒いスタウトビールのイメージ画像
Photo by Patrick Fore on Unsplash(イメージ画像。さかい河岸ブルワリーの実際の商品写真ではありません)
目次

まず結論|何がどう評価されたのか

主催者(ドイツ)の公式発表と、境町役場・株式会社安井商店の各プレスリリースで確認できた内容をまとめます(すべて2026年9月8日確認)。

項目 内容
受賞したビール Barrel Aged United Stout(バレルエイジド・ユナイテッド・スタウト)
醸造元 さかい河岸ブルワリー(運営:株式会社安井商店/茨城県猿島郡境町)
受賞タイトル International Beer of the Year – Weyermann® Award
スコア 98点/100点満点(大会全体の最高点タイ)
品評会 Finest Beer Selection 2026(独・Meininger Verlag社と Doemens Academy が主催)
エントリー規模 世界122ブルワリー・843銘柄
選出された銘柄数 90点以上を獲得した285銘柄
審査(テイスティング)日 2026年5月21日(ドイツ・グレーフェルフィングのDoemens)
表彰式 2026年6月29日 ノイシュタット・アン・デア・ヴァインシュトラーセ

ちなみに同じ98点で「National Beer of the Year(ドイツ国内部門)」に選ばれたのは、シュナイダー・ヴァイセの Aventinus Eisbock。つまりドイツの名門と並んで最高点だった、ということになります。

なお、株式会社安井商店のプレスリリースでは「日本のクラフトブルワリーとして初の快挙」と発表されています。この点は主催者側の公式ページでは明示されていなかったため、発表元の説明として紹介しておきます。

受賞したのは、バーボン樽で7か月寝かせたスタウト

ウイスキー樽が並ぶ熟成庫のイメージ画像
Photo by André Carvalho on Unsplash(イメージ画像。受賞ビールの実際の熟成庫ではありません)

Barrel Aged United Stout は、常時売っている定番ではなく限定醸造のスペシャリティです。主催者のFinest Beer Selection公式サイトには、審査員の評として次の趣旨の説明が載っていました(英文の要約)。

  • バーボンのオーク樽(原樽)で7か月熟成させたフルボディのスタウト
  • コーヒー、カカオ、ダークチョコレートを思わせる深い風味
  • 樽由来のバニラとウッディな香り、そして温かみのあるアルコール感
  • 2018年創業の日本のマイクロブルワリーによる限定品

境町側のリリースでも「ローストモルトの芳醇な香りと樽由来のバニラやウッディな風味が幾重にも重なり、重厚で複雑な味わいを調和させた木樽熟成ビール」と説明されています。ざっくり言うと、キンキンに冷やしてゴクゴク、ではないタイプ。デザートみたいに、ゆっくり時間をかけて飲むビールですね。

買えるかどうかについて:2026年9月8日時点で、さかい河岸ブルワリーのオンラインショップに Barrel Aged United Stout の掲載は確認できませんでした。限定醸造品のため、販売の有無・時期は醸造所または公式SNSでご確認ください。

Finest Beer Selectionって、どんな品評会?

テイスティング用のグラスが並ぶイメージ画像
Photo by Giovanna Gomes on Unsplash(イメージ画像。実際の審査風景ではありません)

名前を聞いてもピンとこなかったので、主催者の公式サイトを読んでみました。ここが個人的にいちばん面白かったところです。

  • ドイツの出版社 Meininger Verlag と、醸造技術者を育てる教育機関 Doemens Academy の共催
  • 順位を競う大会ではない。ビール同士を比べて1位・2位を決めるのではなく、1本ずつ独立して評価する
  • 評価は100点満点の絶対評価。ブラインドテイスティングで、国際的な専門審査団が採点する
  • 90点以上を取ったビールだけが「Finest Beer Selection」に選出される
  • ビアスタイルの型に当てはめず、そのビール自体の完成度を見る

つまり「843本の中で1位になった」というより、「1本ずつ厳密に採点した結果、いちばん高い点がついた側にいた」という表現のほうが実態に近そうです。2026年大会では非アルコールビールが全体の1割を超えたそうで、そのあたりも時代だなと思いました。

さかい河岸ブルワリーは、道の駅さかいの敷地の中にあります

クラフトビール醸造所の発酵タンクのイメージ画像
Photo by Lens Fables on Unsplash(イメージ画像。さかい河岸ブルワリーの実際の設備写真ではありません)

ここが個人的に推したいポイントなんですが、この醸造所、本当に小さいんです。安井商店のプレスリリースによると年間生産量は約23kL、1回の仕込みは200L。大手ビール工場の規模感とは桁がいくつも違います。

ブルワリー名の「河岸(かし)」は、江戸から明治にかけて利根川の水運拠点として栄えた「境河岸」に由来する、とオンラインショップの説明にありました。町の歴史がそのまま名前になっているのが、境町に住んでいるとちょっと嬉しいところです。

項目 内容(2026年9月8日確認)
住所 茨城県猿島郡境町1341番地1(道の駅さかい内・駐車場あり)
電話 0280-87-0022(株式会社安井商店)
醸造所での販売 土曜・日曜のみ 11:00〜16:00
そのほかの購入場所 隣接する道の駅さかい内でも購入可(公式オンラインショップの案内による)
創業 2018年
年間生産量 約23kL(1回の仕込みは200L)

グラウラー(持ち帰り用の容器)を持ち込んでの量り売りにも対応しているとのこと。ただしこちらも土日11時〜16時のみです。平日に行っても醸造所の販売はやっていないので、そこだけ気をつけてください。私も一度、平日にふらっと寄って空振りしました。

定番ラインナップと価格

棚に並んだクラフトビールの瓶のイメージ画像
Photo by Christin Hume on Unsplash(イメージ画像。さかい河岸ブルワリーの実際の商品ではありません)

受賞ビールは限定品ですが、定番のほうは公式オンラインショップで通年買えます。2026年9月8日時点でオンラインショップに掲載されていた単品(いずれも330ml)は次のとおりです。

銘柄 オンラインショップ表示価格(330ml)
ゴールデンエール 550円
ペールエール 583円
さしま茶エール 583円
IPA 616円
さしま茶IPA 627円
さかい河岸NEIPA 627円
飲み比べ6本セット 3,500円

価格は変わることがあるので、購入前に公式オンラインショップで最新の表示をご確認ください。

個人的に人におすすめしているのはさしま茶IPAです。境町の特産品であるさしま茶を使ったビールで、飲み終わりにふわっとお茶の香りが残る感じが、ほかではあまりない体験でした。オンラインショップのランキングでも上位に入っていたので、私だけの感想ではなさそうです。なお定番のペールエールは、ジャパングレートビアアワーズ2020で金賞を受賞しているとオンラインショップに記載があります。

ちなみに、公式サイトでは「6種を販売」、道の駅さかいの施設紹介ページでは「5種類」と書かれていて表記が揃っていません。実際の取扱い銘柄は時期によって変わるようなので、その時々でお店に確認するのが確実です。

9月9日、代表が境町長へ表敬訪問

境町役場のプレスリリースによると、今回の受賞にともない、さかい河岸ブルワリー代表取締役の安井正博氏と専務取締役の安井健氏が、境町長の橋本正裕氏へ報告と表敬訪問を行います。

項目 内容
日時 2026年(令和8年)9月9日(水)9時30分から
場所 境町役場 3階 町長公室

これは報道向けに告知されたもので、一般の見学イベントとして案内されているものではありません。当日の様子は、境町や各社の発表を待ちたいと思います。

みなみのひとこと

ローカルメディアを書いていると、「世界一」みたいな言葉はどうしても身構えてしまいます。でも今回は、主催者側の英語ページにちゃんと Sakaikashi Brewery の名前と98点が載っていて、読んだときに思わず声が出ました。

年間23kL、1回200Lの仕込み。境町の小さな醸造所が、ドイツの審査団のブラインドテイスティングで最高点タイまで行った。数字を並べるだけで十分すごい話だと思うので、余計な誇張はいらないですね。

次に道の駅さかいへ行くときは、土曜か日曜の午前中を狙って、醸造所のほうにも寄ってみるつもりです。受賞ビールに出会えたらいちばんですが、まずは定番のさしま茶IPAをもう一度。

読むときの注意

  • 20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
  • お酒を飲んだら運転はしないでください。道の駅さかいは車で訪れる方が多い場所です。購入して持ち帰る場合も、運転者は飲まないようご注意ください。
  • 妊娠中・授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に影響するおそれがあります。
  • この記事は境町公式サイトではなく、Summy株式会社が運営する民間のローカルメディアです。

出典(すべて2026年9月8日確認)

境町のお酒全体については 境町のお酒ガイド(徳正宗・さかい河岸ブルワリー・さかいまちワイナリー) にまとめています。あわせてどうぞ。

※料金・営業時間・取扱い銘柄は変更されることがあります。おでかけ前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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