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境町の歴史さんぽガイド|河岸のまちの面影・古墳・神社めぐりを地元ライターが紹介

川に浮かぶ舟のイメージ(Photo by Artem Shuba on Unsplash・イメージ画像)

こんにちは、境町在住ライターのみなみです。境町というと道の駅さかいや隈研吾さんの建築、自動運転バスなど「新しいもの」が注目されがちですが、実はこの町、江戸時代に利根川の舟運で栄えた「河岸(かし)のまち」なんです。

いつもの散歩コースにも、よく見ると古墳や城跡、由緒ある神社がさりげなく残っていて、歴史好きにはたまらない町だったりします。この記事では、境町の歴史をたどるさんぽスポットを、地元目線でまとめました。

川に浮かぶ舟のイメージ
Photo by Artem Shuba on Unsplash(イメージ画像)
この記事でわかること
  • 境町が「河岸のまち」として栄えた歴史のあらまし
  • 入館無料の境町歴史民俗資料館の見どころ・開館時間
  • 古墳・城跡・神社・お寺など歴史さんぽスポットの回り方
目次

まず結論:境町は利根川の舟運で栄えた「河岸のまち」

境町観光協会によると、徳川家康が江戸に入った後、利根川を東へ付け替える「利根川東遷事業」が文禄3年(1594年)から約60年かけて行われ、承応3年(1654年)に完了しました。この大事業で生まれた利根川の河畔にあった境町は、江戸時代に「河岸のまち境」として大いに繁栄したそうです(境町観光協会・利根川と境町の歴史、2026-07-25確認)。

奥州から運ばれてきた物資が奥州街道・日光東街道を通って境河岸に集められ、高瀬舟に載せられて利根川から江戸川を経由し、江戸へ運ばれていく。境町は、いわば物流の結節点だったんですね。今の利根川の堤防に立って川を眺めると、高瀬舟が行き交っていた頃を想像したくなります。ちなみに復元された高瀬舟「さかい丸」があり、観光協会によると水量の多い時期に観光乗船できるとのこと。運航状況は観光協会(0280-81-1319)への確認が確実です。

境町の歴史さんぽスポット一覧

スポット 特徴 こんな人におすすめ
境町歴史民俗資料館 河岸のまちの歴史を展示。入館無料 まず全体像を知りたい人
古墳・城跡(八龍神塚古墳など) 町指定文化財の古墳や戦国の城跡 史跡めぐりが好きな人
香取神社・お寺 御朱印や文化財、季節の花も楽しめる 神社仏閣・御朱印めぐりが好きな人
利根川堤防(富士見百景の碑) 富士山・関宿城・夕日の展望スポット 写真好き・散歩好きな人

境町歴史民俗資料館|まずはここで「河岸のまち」を知る

資料館の展示室のイメージ
Photo by Artur Matosyan on Unsplash(イメージ画像)

歴史さんぽの出発点として個人的に推したいのが、1979年に開館した境町歴史民俗資料館。河岸のまち・日光東街道の宿場町だった頃の暮らしを伝える資料が展示されていて、入口では境町で出土した大きな馬型埴輪が迎えてくれます。

観光協会の紹介ページによると、主な展示にはこんなものがあります(境町歴史民俗資料館の案内、2026-07-25確認)。

  • 河岸のまち・宿場町だった頃の資料、高瀬舟の模型
  • 平将門の染谷川の戦い(将門記)に関する展示
  • 野村佐平治とさしま茶の歴史
  • 豊臣秀吉の太閤検地の検地帳、戦国時代に伝来した火縄銃
  • 長井戸城ゆかりの甲冑や中世の板碑、縄文〜古墳時代の考古資料

さしま茶や長井戸城など、このあと紹介するスポットの「予習」ができるのがうれしいところ。地味に見えて、境町の見え方が変わる場所です。

項目 内容(2026-07-25確認)
開館時間 9:00〜16:30
休館日 月曜日・祝祭日(月曜が祝日等の場合はその翌日も)
入館料 無料
住所 茨城県猿島郡境町上小橋540
駐車場 隣の境町公民館駐車場を利用
アクセス 圏央道境古河ICから約5分
問い合わせ 0280-81-3353(受付9:00〜16:30)

開館時間や休館日は変更になる場合があるので、おでかけ前に観光協会の案内ページで最新情報をご確認ください。

古墳・城跡めぐり|町なかに残る古代と戦国の面影

草に覆われた古墳のイメージ
Photo by Loes Klinker on Unsplash(イメージ画像)

境町には古墳や城跡もいくつも残っています。観光協会の史跡案内(境町の古墳・城跡・伝説の史跡案内、2026-07-25確認)から、代表的なものを紹介します。

八龍神塚古墳(境町指定文化財)

金岡地区にある古墳時代後期(6世紀末〜7世紀)の古墳。もとは直径25m・高さ4mの規模だったそうです。横穴式石室があり、出土した多数の副葬品はなんと東京国立博物館で保管されているとのこと。境町の出土品が上野にあると思うと、ちょっと誇らしい気持ちになります。

毘沙門塚古墳(境町指定文化財)

横塚地区にある横塚古墳群で最大の古墳。残っている部分だけでも全長54.4mある前方後円墳です。埴輪などの出土品は町の資料館に保管されています。

長井戸城跡

長井戸香取神社の境内にある戦国時代の城跡。空堀や土塁が良好に残っていて、天文年間(1532〜55年)に小山氏に属した武士の居城だったと伝えられています。神社にお参りしながら「ここが城だったのか」と地形を眺めるのが楽しいスポットです。

鷲塚古墳・蛇池

山神町のサカイモール駐車場の東側には桜山古墳群の名残の鷲塚古墳(直径25mの円墳)が。また境古河ICの近くの蛇池(じゃいけ)地区には、地名の由来と伝わる大蛇伝説の池があり、周囲は花や田園風景が心地よい隠れたさんぽスポットになっています。

神社・お寺めぐり|「香取神社」が多いのには理由がある

神社の鳥居のイメージ
Photo by aestelle on Unsplash(イメージ画像)

境町の神社を回っていると「香取神社」が多いことに気づきます。観光協会によると、香取神社は千葉県香取市の香取神宮を総本社とし、利根川・江戸川沿いを中心に全国に約400社あるそうで、境町は江戸時代以前は下総国だったため香取神社が多いのだとか(境町の神社・お寺案内、2026-07-25確認)。川のまちらしい歴史背景ですよね。

御朱印めぐりも楽しい香取神社

  • 境香取神社(宮本町)…季節の行事に合わせた御朱印が人気。しだれ桜、つつじ、牡丹園も有名です。
  • 伏木香取神社(伏木)…後醍醐天皇の時代(1318〜1339年)に香取神宮から御分霊を賜ったと伝わる神社。地名「伏木(ふせぎ)」にちなんだ、難を防ぐお守りがいただけます。桜の名所でもあります。
  • 塚崎香取神社(塚崎)…茨城県指定無形民俗文化財「塚崎の獅子舞」が伝わる神社。観光協会によると200年以上の歴史があり、毎年4月・7月・11月の15日にお祭りとして奉納されてきたそうです(開催状況は要確認)。
  • 長井戸香取神社(長井戸)…境内が長井戸城跡。ソメイヨシノの古木も見事です。

お寺も文化財の宝庫

  • 亀形山吉祥院(新吉町)…三代将軍徳川家光が寄進したと伝わる礼盤(らいばん)があり、茨城県指定文化財。桜の名所でもあります。
  • 大照院(伏木)…元応2年(1320年)に始まると伝わるお寺。菅原道真坐像と金剛力士立像が境町指定文化財です。
  • 妙安寺(一ノ谷)…貞永元年(1232年)創建と伝わる浄土真宗のお寺。親鸞聖人の直弟子ゆかりの寺で、秋の銀杏の黄葉がきれいです。

利根川堤防さんぽ|富士山と関宿城と夕日の絶景ポイント

夕暮れの川のイメージ
Photo by Jean-Claude Dumont on Unsplash(イメージ画像)

歴史さんぽの締めくくりは、やっぱり利根川の堤防。境町の利根川沿いには、指定景観のスポットが2つあります(利根川と境町の案内、2026-07-25確認)。

  • 関東富士見百景の碑…境大橋上流、境リバーサイドパークの堤防にあります。富士山と関宿城と利根川、沈む夕日を一緒に撮影できるスポットとして紹介されていて、晴れた日の夕方には写真を撮る人の姿も。
  • 茨城百景記念公園の碑…境大橋の東側脇の堤防上。ここからも晴れた日には富士山・関宿城・利根川を同時に望めるそうです。

対岸に見える関宿城を眺めながら、河岸のまちだった頃に思いを馳せる。個人的に、夕方の堤防は境町でいちばん贅沢な時間だと思っています。

半日モデルコースの提案

スポットが町内に点在しているので、車での移動が基本です。私のおすすめはこんな流れ。

  1. 午前:境町歴史民俗資料館で「河岸のまち」を予習
  2. お昼前後:境香取神社にお参りして御朱印をいただく
  3. 午後:八龍神塚古墳や長井戸城跡(長井戸香取神社)をめぐる
  4. 夕方:利根川堤防の富士見百景の碑で夕日を眺めて、道の駅さかいでお土産&休憩

町の中心部だけなら、自動運転バスサカイサイクルシェアを組み合わせるのも境町らしくて楽しいですよ。資料館で予習したさしま茶を、お土産に買って帰るのもおすすめです(さしま茶の記事はこちら)。

行く前に確認しておきたいこと

  • 資料館の開館時間・休館日、獅子舞などの行事日程は変更になる場合があります。最新情報は観光協会や各施設の公式案内でご確認ください。
  • 古墳や城跡、神社の境内は生活の場・信仰の場でもあります。マナーを守って静かに見学しましょう。
  • 高瀬舟さかい丸の観光乗船は時期・水量によります。観光協会(0280-81-1319)に確認するのが確実です。
  • 夏の堤防さんぽは日陰が少ないので、帽子と水分補給を忘れずに。

まとめ

新しい話題の多い境町ですが、利根川の舟運で栄えた河岸のまちの記憶は、資料館や古墳、神社、堤防の風景の中にちゃんと残っています。隈研吾さんの建築めぐり(記事はこちら)と組み合わせて「昔と今の境町」を1日で味わうのも面白いはず。週末のさんぽに、ぜひ歴史の目線をひとつ加えてみてください。

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参考情報

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