こんにちは、境町在住ライターのみなみです。境町で暮らしていると、「え、ドローンが荷物を運んでるの?」と驚かれることがあります。そうなんです。境町は、ドローンが注文した商品を空から届けてくれる仕組みを、日本でもかなり早くから本格的に取り入れてきた町なんです。
この記事では、テレビでも何度も紹介されている境町のドローン配送のあゆみと仕組み、そして配送だけにとどまらない「まちのドローン活用」を、地元目線でわかりやすく整理します。自動運転バスとあわせて、境町の「未来がちょっと先に来ている感じ」を知ってもらえたらうれしいです。
確認日:2026年8月7日(本文中の各情報は、それぞれの公式発表・公式ページの記載時点の内容です)
- 境町のドローン配送がどんな仕組みで始まったか(出前館・エアロネクストとの連携)
- 本州初の「レベル3.5」飛行など、境町で生まれたドローンのトピック
- 配送以外のドローン活用(下水道点検・ドローンラボ)と、確認しておきたい注意点
まず結論:境町は「空の宅配」にいち早く取り組んできた町
境町は2022年度から、ドローンを活用した新しい商品流通の仕組みづくりに取り組んできました。2023年には出前館・エアロネクストと連携協定を結び、出前館のアプリから注文した商品をドローンと車で届けるデリバリーサービスが始まりました(2023年4月5日発表・確認日2026年8月7日)。さらに2023年12月には、新設された飛行区分「レベル3.5」でのドローン配送を本州で初めて実施。移動車両の上空を横断する配送は日本初とされています。
個人的に推したいのは、これが「実験で終わっていない」ところ。買い物支援という暮らしの課題に対して、ドローンが実際に商品を運ぶところまで社会実装が進んできた点が、境町らしいスピード感だなと感じています。
境町のドローン配送のあゆみ
公式発表をもとに、主なできごとを時系列で整理しました。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 2022年10月 | 境町・セイノーホールディングス・エアロネクスト・BOLDLY・セネックが「ドローン、自動運転バスを含む次世代高度技術の活用に関する協定」を締結 |
| 2023年2月 | ドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流「SkyHub(スカイハブ)」の拠点『ドローンデポ境町』が開所 |
| 2023年4月 | 境町・出前館・エアロネクストが連携協定を締結。出前館アプリと連携したドローン+陸送のデリバリーサービスが開始 |
| 2023年12月 | 新設の飛行区分「レベル3.5」でのドローン配送を本州初実施。移動車両上空を横断する配送は日本初 |
※各項目は出前館・NEXT DELIVERYの公式発表(2026年8月7日確認)にもとづきます。
どうやって届く?境町のドローン配送の仕組み
空輸と陸送を組み合わせた「ハイブリッド配送」
境町のドローン配送は、すべてをドローンだけで運ぶわけではありません。注文商品をお店から拠点まで軽バンなどで運び、そこからドローンに載せ替えて空輸する、空と陸のハイブリッド型。2023年4月の出発式では、道の駅さかいの焼きたてピザが軽バンとドローンをリレーして、約2.2kmを約7分で飛行し、金岡地区の住民に届けられました(出前館公式発表・2026年8月7日確認)。道の駅さかいについては道の駅さかい完全ガイドでも詳しく紹介しています。
運んでいるのは物流専用ドローン「AirTruck」
配送に使われているのは、エアロネクストがACSLと共同開発した日本発の物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)」。荷物を安定して運ぶための機体構造が特徴で、2023年12月のレベル3.5飛行では、片道約4.5kmを約11分で飛行し、境町名産の干し芋やドリンクの入った箱を置き配しました。運航管理は有資格のパイロットが山梨県小菅村から遠隔で行ったそうです(NEXT DELIVERY公式発表・2026年8月7日確認)。干し芋が空を飛んでくる町、なかなかないですよね。境町の干し芋は境町の干し芋ガイドで紹介しています。
注文はどうする?
サービス開始時の公式発表(2023年4月・2026年8月7日確認)では、出前館のアプリ・サイト内の「SkyHub Delivery 境町店」から飲食料品や生活用品を注文でき、平日1日2便(10時までの注文は12時〜13時、16時までの注文は18時〜19時にお届け)とされていました。
ここは大事な注意点です。上記はあくまでサービス開始時点の発表内容で、現在の注文可否・対象エリア・配達時間帯・取扱商品は変わっている可能性があります。利用を考えている方は、出前館アプリでの検索や、運航を担うNEXT DELIVERY・境町役場の最新情報を必ず確認してください。
配送だけじゃない:境町のドローン活用いろいろ
下水道管の中をドローンが点検
境町では、敷設から30年を経過した下水道管の内部を、閉鎖環境点検ドローンで調査する取り組みも行われています。町公式サイト(2025年3月更新・2026年8月7日確認)によると、調査料は下水管1メートルあたり10,000円で、65メートル・65万円の予定で契約。町内の下水管約170kmのうち、調査対象区間は7kmで、点検が必要なところから順次調査を進めるとされています。インフラの老朽化による事故を未然に防ぐのが目的で、こちらはNHKのニュースでも取り上げられました。詳細は町の上下水道課(0280-81-1328)が窓口です。
ドローンラボ・ドローンフィールド
境町には「境町ドローンラボ・ドローンフィールド」という研究開発拠点も整備されています。国産ドローンメーカーACSLの公式発表(2023年2月・2026年8月7日確認)によると、この施設はドローンを活用できるデジタル人材の育成や、国産ドローンの研究開発、境町の条件に合わせたチューニングなどを目的に、境町大字塚崎に約8,800平方メートルの規模で整備されるとされ、ACSLが管理運営事業予定者に採択されました。その後2024年5月に施設が完成し、落成式が開かれたと報じられています(ドローンジャーナル・2026年8月7日確認)。見学や利用の可否など最新の詳細は、町役場やACSLの公式情報で確認してみてください。
テレビでも次々紹介
境町公式サイトの放映情報ページ(2026年8月7日確認)によると、2023年12月には「ドローン本州初Lv.3.5」がNHK水戸「いば6」で、2025年3月には「ドローンによる下水点検」が同じくNHK水戸で放送されるなど、境町のドローンの取り組みはメディアでもたびたび紹介されています。
なぜ境町でドローンなの?
背景にあるのは、人口減少や高齢化にともなう「買い物のしづらさ」という地域課題です。出前館公式発表のなかで境町長は、農村部や買い物が不便になった地域にもさまざまな物を届けて住みやすい町を目指したい、境町でサービスを磨いて他のエリアにも展開してほしい、と話しています(2026年8月7日確認)。
境町はもともと、全国に先がけて自動運転バスの定常運行を始めた町でもあります。「困っている人をシンプルに助ける」ために新しい技術をどんどん取り入れる姿勢は、ドローンにも共通していて、自動運転バスとドローンが連携する次世代型物流という構想も公式発表で語られています。自動運転バスの乗り方は境町の自動運転バスの乗り方ガイドで、町内の移動手段全体は境町の町内移動ガイドでまとめています。
移住先としての境町が気になった方は、境町への移住メリット・デメリットや境町の医療・買い物・生活利便性まとめもあわせてどうぞ。
知っておきたい注意点
- 本記事のサービス内容・料金・便数などは、いずれも各公式発表・公式ページの掲載時点の情報です(それぞれ本文中に時点を明記)。最新の状況は出前館アプリ、NEXT DELIVERY・エアロネクスト、境町役場の公式情報でご確認ください。
- ドローン配送は天候などにより運休・変更となる場合があると公式発表にも記載されています。
- ドローンの飛行には航空法などのルールがあります。個人でドローンを飛ばしたい場合は、国土交通省の最新ルールと町の案内を必ず確認してください。
- 記事内の写真はすべてイメージ画像で、境町の実際の機体・施設・風景ではありません。
まとめ
注文した商品が空から届く。ちょっと前までSFだった光景に、境町は本気で取り組んできました。出前館との連携によるデリバリー、本州初のレベル3.5飛行、下水道点検への応用と、ドローンが暮らしの道具になりつつあるのが今の境町です。自動運転バスとあわせて、「未来をちょっと先に体験できる町」として、遊びに来るときの注目ポイントにしてもらえたらうれしいです。
参考情報
- 境町、出前館、エアロネクストが連携協定を締結、ドローンによる定常的なデリバリーサービスを開始(出前館公式・2023年4月17日)(2026年8月7日確認)
- 茨城県境町で初の「レベル3.5」飛行で移動車両上空を横断したドローン配送を実施(NEXT DELIVERY・2023年12月15日)(2026年8月7日確認)
- 下水管内のドローン調査を実施しています(境町公式)(2026年8月7日確認)
- ACSL、境町ドローンラボ・ドローンフィールドの管理運営事業予定者に採択(ACSL・2023年2月7日)(2026年8月7日確認)
- 指定管理者ACSL「境町ドローンラボ・ドローンフィールド」が完成、落成式を開催(ドローンジャーナル)(2026年8月7日確認)
- 境町がメディアに注目されています!(境町公式)(2026年8月7日確認)
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