こんにちは、境町在住ライターのみなみです。境町を歩いていると、木のルーバーが美しい建物にふと出会うことがあります。実はこれ、新国立競技場の設計で知られる世界的建築家・隈研吾さんの作品なんです。境町には隈研吾さん設計の建物が6つも集まっていて、しかも中心市街地を歩いて回れる距離感。建築好きはもちろん、カフェ好き・美術館好きにもたまらないエリアなんです。
この記事では、境町の隈研吾建築6つの見どころと回り方を、実際に歩き慣れた地元目線で紹介します。営業時間や入館料など変わりやすい情報には確認日を添えているので、おでかけ前の参考にしてください。
- 境町にある隈研吾建築6つの場所と楽しみ方
- 徒歩+バスで回れるモデルルート
- 各施設の営業時間・入館料(2026-07-11確認の目安)
結論:境町は「隈研吾建築を歩いて回れる町」
境町には、さかいサンド、さかい河岸レストラン茶蔵、S-Lab、S-Gallery 粛粲寶美術館、モンテネグロ会館、S-ブランド(HOSHIIMONO 100 Café)という6つの隈研吾さん設計の建物があります。境町役場の公式発表(2021年5月)によると、6施設目の「S-ブランド」完成時点で、高知県檮原町と並び全国市町村で最多とのこと。
個人的に推したいのは、この6つがどれも「眺めるだけの建築」ではなく、サンドイッチ店、レストラン、美術館、カフェとして実際に使える建物だということ。建築めぐりがそのまま食べ歩き・お茶めぐりになるのが、境町ならではの楽しさです。
境町の隈研吾建築6つを一覧で比較
| 建物 | 中身・楽しみ方 | エリア |
|---|---|---|
| さかいサンド | 地元食材のサンドイッチ専門店 | 道の駅さかいエリア |
| さかい河岸レストラン茶蔵 | 境町の食材を使ったレストラン | 道の駅さかいエリア |
| S-Lab | 干し芋などを開発する研究施設(内部は非公開) | 坂花町エリア |
| S-Gallery 粛粲寶美術館 | 画家・粛粲寶の作品を展示する美術館 | 坂花町エリア |
| S-ブランド(HOSHIIMONO 100 Café) | 干し芋スイーツと本格コーヒーのカフェ | 坂花町エリア |
| モンテネグロ会館 | アルゼンチンとの交流史ギャラリー+さしま茶カフェ | 上小橋(坂花町エリアから徒歩圏) |
道の駅さかいエリアと坂花町エリアは歩いて行き来できる距離なので、半日あれば6つ全部を外から眺めつつ、気になったお店に入る…という回り方ができます。
モデルルート:道の駅さかいから歩いてめぐる半日コース
私のおすすめは、道の駅さかいをスタート地点にするルートです。
- 1. さかいサンド・茶蔵(道の駅さかいエリア):まずは道の駅さかいでお買い物がてら、敷地内のさかいサンドでランチ。隣接する茶蔵の外観もあわせてチェック。
- 2. S-Gallery 粛粲寶美術館・S-Lab・HOSHIIMONO 100 Café(坂花町エリア):このコースの中心。美術館で絵を観て、隣の干し芋カフェでひと休み。S-Labは外観のみ楽しめます。
- 3. モンテネグロ会館(上小橋):最後はさしま茶のカフェが入るモンテネグロ会館へ。歴史展示も見応えがあります。
車なら圏央道・境古河ICから約9分(S-Gallery公式案内)。東京から公共交通で来る場合は、東京駅発の高速バスで境町に入るのが便利です。詳しくは高速バスの使い方の記事と日帰りモデルコースの記事にまとめています。
各施設の見どころを地元目線で紹介
さかいサンド:地元食材を「丸ごとサンド」した看板店
道の駅さかいの敷地内にあるサンドイッチ専門店。「境町のおいしいものを丸ごとサンド」がコンセプトで、境町産小麦ゆめかおりのパンに地元野菜をたっぷり挟んだボリューム系サンドが名物です(道の駅さかい公式サイトより)。夏はかき氷やジェラートも人気で、ここ、ほんとに季節ごとに通いたくなるお店なんです。
- 営業時間:平日9:30〜17:00、土日祝10:00〜17:00(2026-07-11確認・変更の場合あり)
- 場所:茨城県猿島郡境町1341-1(道の駅さかい内)
さかい河岸レストラン茶蔵:食事とあわせて建築を味わう
道の駅さかいの北側に隣接するレストラン棟。境町自慢の素材を使った料理を、こだわりの空間で楽しめます。営業時間・メニューは変わることがあるので、おでかけ前に道の駅さかい公式サイトの施設案内で最新情報を確認するのがおすすめです。
S-Lab:干し芋を生んだ研究開発施設(外観見学)
2020年8月に完成した、境町の六次産業化を進める研究開発施設です(境町役場公式発表)。ここで開発された干し芋は、ふるさと納税で1億円を超える寄附を集める人気商品に育ったそうで、境町の特産品ストーリーを語るうえで欠かせない場所。内部は一般公開されていませんが、木を活かした外観はすぐ隣のS-Gallery・HOSHIIMONO 100 Caféとあわせて楽しめます。
S-Gallery 粛粲寶美術館:コンパクトだけど濃い美術館
2020年8月に開館した、「孤高の画人」と呼ばれた画家・粛粲寶(しゅくさんぽう)の美術館。白を基調に木をふんだんに使った内装で、細長い一直線の構造のおかげか、外から見た印象よりずっと広く感じられます。企画展やイベントも開催されていて、2026年は「粛粲寶の”こだわり”展」が5月20日〜8月11日の会期で開かれています(境町公式サイト・2026-07-11確認)。
- 開館時間:10:00〜12:00(最終入館11:30)/13:15〜17:00(最終入館16:30)
- 入館料:一般330円、18歳未満無料
- 休館日:月曜・火曜(祝日の場合は開館、翌日振替休館)
- 場所:茨城県猿島郡境町坂花町1455-1
※2025年6月から一部駐車場が使えなくなっています。車で行く方は境町公式サイトの駐車場案内を確認してから出かけてください。
S-ブランド(HOSHIIMONO 100 Café):干し芋×建築×コーヒー
2021年5月27日に完成した6施設目の建物「S-ブランド」に入る干し芋カフェです(境町役場公式発表)。S-Labで開発された干し芋をブランディングするお店で、干し芋スイーツと、干し芋に合わせて焙煎したスペシャルティコーヒーが楽しめます。隈研吾さん自身が落成式で「芋の繊維を建築にする、世界で誰もやったことがないんじゃないか」とコメントした建物で、素材にもぜひ注目してみてください。個人的には干し芋プリンとエスプレッソの組み合わせが推しです。
- 営業時間:10:00〜18:00(ラストオーダー17:00)(公式サイト・2026-07-11確認)
- 定休日:火曜・水曜(2025年1月から変更)
- 場所:茨城県猿島郡境町1459-1(S-Gallery・S-Labのすぐ近く)
モンテネグロ会館:アルゼンチンとの90年の友情が息づく場所
1937年に、当時のアルゼンチン共和国モンテネグロ臨時代理公使の援助で建てられた青年研修所を、隈研吾さんの設計で改築した建物です(2020年9月完成・境町公式サイト)。当時の古材や家具、看板を活かした空間に、80年以上続く日亜交流の歴史を伝えるギャラリーと、さしま茶を楽しめるカフェ「茶cafe&shop chabaco」が入っています。古いものと新しいものが同居する空気感は、6つの中でもここだけの魅力だと思います。
- カフェ営業:火〜土曜10:00〜16:00、定休日は日曜・月曜(道の駅さかい公式サイト・2026-07-11確認)
- 場所:茨城県猿島郡境町上小橋446-4
行く前に確認しておきたいこと
- 営業時間・定休日・入館料は変わることがあります。この記事の情報は2026年7月11日確認時点の目安です。おでかけ前に各公式サイトをご確認ください。
- S-Labの内部は一般公開されていません。外観のみの見学になります。
- S-Gallery周辺は駐車場の場所が変更になっています(2025年6月〜)。公式の駐車場案内図の確認がおすすめです。
- 店舗や美術館では、他のお客さんの迷惑にならない範囲で撮影マナーを守りましょう。館内の撮影可否は各施設でご確認ください。
まとめ:半日で「建築+食+アート」を楽しめる贅沢コース
世界的建築家の建物を6つ、歩いて回れる町はそう多くありません。しかもそのどれもがサンドイッチ店だったり美術館だったり干し芋カフェだったりと、ちゃんと「使える」建物なのが境町らしいところ。道の駅さかいでのお買い物や日帰りコースと組み合わせて、ぜひ建築さんぽを楽しんでみてください。境町がはじめての方は、境町ってどんな町?の記事もあわせてどうぞ。
参考情報
- 境町公式:S-Gallery 粛粲寶美術館(2026-07-11確認)
- 境町公式:モンテネグロ会館(2026-07-11確認)
- 境町役場プレスリリース:隈研吾氏設計 第6弾「S-ブランド」完成(2026-07-11確認)
- 道の駅さかい公式:さかいサンド(2026-07-11確認)
- 道の駅さかい公式:茶cafe&shop chabaco モンテネグロ会館(2026-07-11確認)
- ほしいもの百貨公式:HOSHIIMONO 100 Café(2026-07-11確認)

